
平成21年度文化庁メディア芸術祭受賞作品
妖怪が見える少年・夏目貴志は、ある日祖母の遺品の中から「友人帳」を見つける。とあるきっかけで自称用心棒となった妖怪、ニャンコ先生(斑)と共に、妖怪達に名を返す日々を送り始める。
[ソニー ピクチャーズ エンタテインメント]
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肩に乗っているのが「ニャンコ先生」。他の登場人物からは「にゃんごろ」とか「デブ猫」などと呼ばれているが、その正体は「斑」という大妖怪。

「友人帳」というのは彼の祖母・レイコが妖怪と勝負して負かした結果、奪った名を集めた契約書。この「友人帳」を使えばその支配下にある妖怪を使役することができる。ところが夏目貴志はそうした目的にしようせず祖母が奪った名前を妖怪たちに返すことをはじめた。
妖怪が見えるということを気味悪がる周りの人たち。夏目貴志にとって敵というべき存在はむしろ人間なのかもしれない。幼少期からいじめを受け育った夏目貴志。そんな彼にも理解者が現れる。

彼の能力を理解し受け入れてくれる同級生たち。親代わりとして面倒見てくれる藤原夫妻。同じように妖怪が見え使役する名取周一。悪意のある人間や妖怪が友人帳を狙って現れる。彼にとって自分を受け入れてくれたこの場所を守ることがもっとも大事なこと。そのため時として命の危険にも陥ることもある。それでも友人帳の妖怪を使役する力を使用することを拒絶する。そうした彼の姿を見て妖怪たちも自らの体を盾として夏目貴志を守ろうとする。もしかするとこれこそが友人帳の力なのかもしれない。

そんな夏目貴志に助けを求めて妖怪たちが現れる。妖怪たちにとって自分の”思い”をわかってくれる人間は夏目貴志だけだからだ。時として体を乗っ取られ、あるいは一日中振り回され、悲しいほど切ないその”思い”が、人間と妖怪のドラマをつむぎだす。妖怪物でありながらバトル物のストーリーは少なく泣ける話も多い。


夏目友人帳 Blu-ray Disc BOX
定価¥33,600→売価¥20,500(税込)
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